日本中からSOSが!図書館のカビ被害が

カビ被害が急増している3つの原因

これも非常に多い誤解です。

「ムシ被害が出ても対策が打てないのでは」と不安を感じていらっしゃるようです。

文化財IPMはまず実態把握のため、 ムシの種類や量、侵入経路を調べます。そのため、調査の印象が強いのかもしれません。

耐震工事の影響耐震工事の影響耐震工事の影響

たしかに文化財IPMは生物被害の予防に重点を置いていますが、「誤解その1」でもお話したように必要ならば燻蒸処理も行います。

ただしやみくもには行わない、というだけです。

風邪の季節になれば、手洗い、うがい、マスクをして予防します。

風邪気味かなと思えば温かくして早めに寝る。

それでもひどくなれば、最後の手段として病院に行き薬をもらいます。

みなさん、そうですよね。

なにも予防せずに風邪を引いてしまい、安易に薬に頼っているのが現状の文化財保存です。

文化財IPMは生物被害に対する総合的な対策です。

ムシやカビの種類で対策は変わりますし、被害の状況によっては燻蒸以外の方法で殺虫・殺菌することも可能です。

さまざまな手段を効果的に組み合わせて文化財を守る。

時代はその流れになっています。

空調機器のイメージ